刀禰様より

刀禰様より
有難うございます。:

私が世界でいちばんかっこいいと思う、パン屋さんのメッセージです。世界には希望がある、人間は信じられるものなんだと、投稿で私を勇気づけてくれる人です。
 
彼が東京で経営していた無添加パン工房リスドォル・ミツ。保育園の帰り、娘を自転車の前方に乗せて、「今日は何食べる?」と聞くと、いつも答えは「スープとパン」。「よしわかった」と、私は、さも彼女が選んだことかのようにこの店に寄り、パンを買うのでした。
 
カウンターには、修行中の外国の若者たちがたくさんいました。その奥には、ひと目で店主とわかる、おじさんもいました。いつも怒ってるみたいだったけど、なぜか、この人がこの店をやっているなら、この店の食べ物は信じられると思いました。
 
3・11、その4日後、私は娘を連れて、大好きな西荻を去りました。夫からも理解を得られず、友人たちからも過剰反応だと思われているだろうなという恥と後悔が入り交じる毎日、リスドォル・ミツの閉店を知りました。「もう安全なパンが作れなくなったから」という、抗議を込めた閉店でした。
 
あの街に、もうリスドォル・ミツがないんだ。寂しいと同時に、嬉しかった。東京から逃げるという自分の選択を、全力で肯定してもらえた気がしました。人に勇気を与える「閉店」があることを初めて知りました。廣瀬さんをFacebookで探しあて、つながらせてもらって、今に至ります。
 
東京で7つもの店舗を失ったあと、山梨で新しい会員制ベーカリーを始められたときも驚いたけど、今度はもっと驚く転身を企画されてます。進化し続ける彼の背中を追っていると、人間って信じられるんだな、世界には希望があるんだな、と思わされます。だから世界一かっこいいパン屋さんです。

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