廣瀬はもう２０年くらい前から知っておりました。：
でもこの情報を一般の方々に発信するのに勇気がいりました。この情報が公になれば「天を地を」の大騒ぎになると思ったからです。出来ることなら、この情報を墓場まで持っていきたいと思っておりました。しかしこれだけＭＳＧの事が話題になりますと避けて通る訳にはいかないようです。ですから胸の奥にあったものを吐くような思いで書かせて頂きます。なをお断りしておきますが、私は医者でもなければ化学者でもありません。ただのパン職人です。現場で見聞きしてきたことをお披露目するだけです。詳しくは皆様がネットなり文献なりでお調べいただき、くれぐれもこの情報を鵜呑みになさることが無いようにお願いします。
１） 摂取したくなくてもＭＳＧは体に及んでいる。
数年前に息子とフィジーにヴァニラ採取に行きましたとき、宿泊したホテルでタンメンを注文しました。その時に「ｗｉｔｈ ｏｕｔ ＭＳＧ」とお願いしたところ、単なるお湯に麺と野菜が乗ってきました。私がお話ししたいのはこのレベルではない、という事です。結論から申し上げますと、普段皆様が食べていらっしゃるパン類にはＭＳＧが入っています。特に大手の製パンメーカー、チェーン店、スーパーのインストアなどのパンをお召し上がりの方々は“もれなく”ＭＳＧ入りのパンを召し上がっています。
中小零細のパン屋さんでもミックス粉、そして冷凍生地を仕入れてお使いのパン屋さんの製品には“もれなく”入っております。
２） ご存知でしょうか？
皆さんは「○の素ベーカリー」（以下、Ａ社とさせていただきます）という会社があるのをご存知でしょうか？私のＦＢを読んでいらっしゃる方の中にもこの会社の関係者の方々が大勢いらっしゃると聞いております。大変大きな企業であり、インドネシアそしてシンガポールに本社があるトークベーカリーの上海の支社とも合弁会社を作っています。この会社は多くの製パン会社に冷凍生地を卸すだけでなく、自らも製パン上のノウハウを提供なさっておられます。この企業の影響力は凄まじく、大手14社と言われている日本の大きな企業は皆さんこのＡ社から冷凍生地のノウハウの提供を受けているといっても過言ではありません。
３） ＭＳＧの製パン上の有用性。
パンは穀物成分のグルテンが発酵によって「アミノ酸」と「二酸化炭素」を形成します。アミノ酸はいわゆるパンのうま味成分を形成し、二酸化炭素はパンのふくらみを形成します。大きく分けてこの二種類の成分が形成されることこそ、パンという物体が出来上がることを意味します。以下は専門家の方向けに
【アミノ酸はタンパク質と脂肪を構成します。アミノ酸系に分類されるうちで「うま味」を呈する代表的なものが「グルタミン酸」で、ほかには「アスパラギン酸」が挙げられます。酵母において，主にグルタミン酸から3種類の酵素（グルタミルキナーゼ,グルタミルリン酸レダクターゼ,ピロリン-5-カルボン酸レダクターゼ）により合成され、また一部アルギニンからオルニチンを経て合成さます。】
要はＭＳＧを対粉数パーセント使うだけで、パンの発酵、そして冷凍体制が良くなる、という事です。
４） イーストフード（発酵促進剤の代わりに）使用：
発酵促進剤の成分と言えば、塩化アンモニウム、リン酸カルシウム、硫酸アンモニウム、二酸化塩素、ステアリル乳酸カルシウムという成分が入っていれば発酵促進剤の用をなすわけですが、ここで注目して頂きたいのは上記の硫酸カルシウムです。硫酸カルシウムとグルタミン酸ソーダを混入させれば充分に発酵促進剤の代わりになるどころか、対冷凍性、発酵時間の短縮化につながります。
５） 消費者が発見できないのか？
結論から申し上げると「無理」です。大手のパン屋さんでは「第一次原材料に予め今夕されている場合には・・・」という法律の文言を盾にし絶対に語らないでしょう。また中小のパン屋さんの場合、冷凍生地を使っているところは１００％ＭＳＧが混入されています。また最近多くなってきた「粉から練るパン屋さん」の場合、使用している粉は業務用のミックス粉でありそれも予めＭＳＧが混入されています。今はＡ社だけでなく、協○発酵、日○製粉、○清製粉をはじめ、中堅規模の製粉会社も皆さんＭＳＧをお使いのようです。
総論：
ＭＳＧの被害がこれだけ世界中で指摘されている中、日本を含むアジアのパン屋さん全部がＭＳＧを使っていると言っても、決して過言ではありません。いくら中華料理屋さんで気を付けていても、弁当を含む中食産業、外食産業、すべてＭＳＧが入っています。「無添加」を標榜しているパン屋さんでも気を付けなければなりません。知らぬうちにＭＳＧを使っているからです。
ではどうしたら良いのでしょう？
信頼できるパン屋さん、お蕎麦屋さん、レストラン、弁当屋さんを「自力」で探してください。冷たいようですが、今廣瀬に言えることはこれしかありません。
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