店頭用チラシの原稿
GOOD NEWS FROM DESSEM 11月初旬号
すっかり秋めいてきました。私たち夫婦は二人とも東京生まれ東京育ちですので、山々の景色が目まぐるしく変わっていくことに驚いています。それくらい東京には季節がありません。富士川町に移住して4カ月、ベーカリー・デッセムを開店して2か月が経過しました。冬は北海道より寒くなるそうなので、内心ビクビクしております。(笑)。でも皆様のお陰で(今のところ)ベーカリー運営も順調に推移しています。世界一「ワガママ」なパン屋ですから営業時間も午後1時から6時まで、そして日曜日、木曜日はお休みを頂戴しております。
廣瀬が今から35年前「パンは無添加で」という事を提唱したら、都内同業者、また食品業者からかなりのイジメを受けました。それは「イジメ」というよりも恫喝に近いものでした。例えば同業者の場合ですと、食材問屋に「廣瀬のところに納入しているならウチはお宅と取引しない」とか、また電話ではいきなり「バカ野郎!無添加、無添加なんて言って粋がってるんじゃねーよ。」とか、です。また「駅のホームの端は歩くなよ。」等とご親切な提言までして頂きました。
単純に言いまして今から15年前の統計ですと、国民一人当たり年間4125gの食品添加物を摂取していました。ところが15年経った現在、少なくともその数値の1,5倍の食品添加物を摂取していることになります。つまり一人当たり“6キロ”以上の添加物を摂取していることになります。しかもその薬品類の力価(体に及ぼす影響度)は、年々ことさらに強くなっています。
パンの場合使用されている添加物の代表的なものは、イーストフードと言われる発酵促進剤、そして乳化剤です。因みに「イーストフード」なる言葉は恰もイーストの親戚みたいな語感ですが、イーストフードは各種化学薬品で成り立っているトンデモナイものです。またイーストフードという言葉は英語には無く正に「和製英語」です。米国ではブレッド・コンセントレート、またはブレッド・インプルーバーという言葉を使っています。
私の作るパンは、発酵促進剤、乳化剤は勿論のこと、防腐剤、香料、その他ありとあらゆる化学合成物質は使用しません。また材料は0,00の単位でベクレルを計測しており、粉、水、バター、卵がNDであることが証明されております。牛乳は少しだけ引っかかっております。そして粉は北海道産のオーガニックの粉のみを使用しております。トランス脂肪酸の恐れも考え、使用している油脂はバター、オリーブオイルのみです。ショートニング、マーガリンは間違っても使用しておりません。