店内紙の原稿より:

店内紙の原稿より:

GOOD NEWS FROM DESSEM      
                     2018年8月号

  当店の「道の駅」での販売の際、お客様から「デッセムって、いつやっているか解らないパン屋さんでしょ?」と言われました(笑)。まったくもって仰る通りです。一応、日、木、定休日で営業は午後1時から6時まで、となっていますが。私どものパン屋では午前中パン作りに没頭し、午後から販売させて頂いておりますため、このような営業時間になっております。

  今、「パン作りに没頭」と書きましたが、無添加パン作りはあきれるほど時間がかかり、また多くの工程があるため手が塞がってしまいます。例えば普通のパン屋さんが当たり前に使っている発酵促進剤、そして乳化剤等々、化学的に合成された商品添加物は一切使用しておりません。そのため、発酵促進剤などを使用すれば数時間でできるパンも、24~36時間かけて作ります。

  合成保存料、着色料、香料も使用しておりません。最近では私廣瀬がオーガニックのヴァニラビーンズを採取するため、南半球にあるフィジーまで出かけておりました。そのため1週間からお休みを頂戴してしまいました。ヴァニラの事を語ると紙面がいくらあっても足りませんが、巷で出回っている「バニラ」なんとか、は全部嘘ばかりです。概ねは人工的な香料、若しくは「なんちゃってバニラ」です。「なんちゃってバニラ」というのは、途中までヴァニラビーンズを乾燥させておりますが、熟成(キュアリング)と言う工程で香料入りのプールに漬けてしまうバニラのことです。

フィジーについて:
  今回でフィジーへのヴァニラ採取は6回目です。一番最初にフィジーに行ったのはもう8年も前になりますでしょうか。9年前の丁度今頃、ヴァニラが高騰するどころかヴァニラそのものが無くなる、という事態がありました。皆様に信じて頂けるかどうか解りませんが、亡き父(塩山出身)が夢枕に立ち「フィジーに行け!空港から120キロのところにある。」との事でした。翌日フィジー大使館に電話してお尋ねしたところ、「当フィジー国ではヴァニラの生産はしていません」というお答えでした。でもその代り長い間フィジーに住んでいる日本人のOさんをご紹介頂きました。

  数回メールをやり取りしたのですがOさんにお伺いしても、ラチがあきません。たまりかねた私はフィジーに押し掛けることにしました。フィジーのナディ国際空港で出迎えて下さったOさんは私を見つけるなり、「なんでフィジーでヴァニラ栽培が行われていることを知ったのですか?」と青い顔して尋ねてきました。父の夢枕で・・・という一連の話をしたら、更に青くなっておられました。不思議な事ってあるものですね。
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すみません:
また8月にも連休を頂戴します。今度は富士川町でのんびりさせて頂きます。
8月19日(日)~26日(日)までです。道の駅での販売は通常通り致しますので、是非、ご利用ください。

        無添加パン工房・デッセム   廣瀬満雄