会員制パン工房「デッセム」へのお誘い:
パンは嗜好品?
固いパン、柔らかいパン、甘いパン、甘くないパン、いろいろなパンが売られています。バター(油脂)の多いパン、雑穀の入ったパン、小さいパン、大きなパン、その組み合わせを考えたらいったい何通りのパンが出来るのでしょうか。パン屋さんが儲かる為のセオリーとしては、第一にお客様のニーズに合わせたパンを提供するのが一番でしょう。
あるテレビ番組で欧米人の方々に、なかなか興味深いアンケートを取っていました。質問の内容は「日本のパンについてどう思っていますか?」という事でした。でもこのアンケートの面白いところは質問内容ではありません、アンケートの取り方が実にユニークでした。と言いますのは録画を撮り、そのあとに紙面でも同様の質問をするというものでした。
録画では「惣菜パンなど種類がたくさんあり嬉しい」、「ユニークな形のものがあり楽しい」とか「バラエティーに富んだ味に、日本人の独創性が素晴らしい」という肯定的な意見が多数でした。でも驚いたのはこのあとの紙面によるアンケートの内容です。たぶん50人くらい人の、しかも録画で答えた人たちばかりへの「紙」のアンケートだったのですが、その中でも一番ショックだった答えをお披露目しましょう。
「パンに対するリスペクトが無い」と言うものでした。
廣瀬の見解ですが、欧米人にとってパンというのは「イエス・キリスト」の体、と習ってきました。古代イスラエルにおけるパンは無発酵なものであったと聞いておりますが、小麦粉を種により発酵させそれを高温の窯で焼く、といったようなシンプルですがその工程は創造主である「神」の存在そのものかもしれません。それはちょうどエジプトにおけるクフ王のピラミッド奥の石室の壁面に書かれていた「ビールとパンに乾杯」と言ったような、「パン」が賛美の対象であったことからも伺えます。
紀元前何世紀も前にイタリアのベスビオス火山が噴火し、その火砕流で町が呑み込まれたそうです。その町でパン屋さんを営んでいた方は、身分的には「奴隷」でした。でもその町では皆さんから慕われ愛されておりました。私も現在の日本においては恐らく「経済奴隷」でしょうが、山梨のこの地で皆様から愛されたパン屋を目指していきたい、と思っております。
お話を元に戻しましょう。
欧米におけるパンの役割は「神」そのものである、というお話をしました。翻って日本では「嗜好品」としての「パン」かもしれません。でも私の作るパンは発酵食品としてのパンであり、また私の作ったパンを食して頂くことによりお客様の一層の健康を約束するものでなくてはならないのです。ですからフクイチから330キロ離れた山梨に移住しました。そして五大原材料はすべてベクレル検査(1ベクレル以下)をしています。勿論、化学物質過敏症の方にも安心してお召し上がりいただけるよう、化学物質を使用しない「無添加」です。リッキーガット症候群など、小麦粉がその症状の原因である方々に対しては、もう少しでその対策も完備できます。一番問題なのは、現在の製パン法ではと思います。
デッセムは頑張ります。
厳しい言い方ですが、「嗜好品」としてのパンではなく「発酵食品としてのパン」をこれからもご提供していきます。1か月おきのお仕着せのパンセットかもしれませんが、その時その時にとれる最高の材料でパン作りを行っております。今後も頑張って継続していきたく思っております。何度も申し上げるようですが、デッセムは皆様のパン屋です。私廣瀬はそのパン屋さんを単にお預かりしているに過ぎません。継承者も修業中ですが彼にこのデッセムを二年後に引き継ぐ準備も出来ました。
それらを環椎するためには、あなた様が「会員」になって下さい。
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「会員制ベーカリー・デッセム」第五期入会のご案内
https://dessem.jp/member/